NEXCO講座の紹介

講座設置の目的

 名神高速道路の建設時より蓄積されてきた高速道路資産の建設・運用についてのノウハウの高度化ならびに総合化のために、具体的な研究課題を設け、地域特性を考慮したNEXCO西日本に適した「高速道路学」という新しい分野の開拓を目的とし、平成23年7月1日に共同研究講座を設置しました。

高速道路学とは

 高速道路事業において、計画・建設から維持管理、有料道路事業としての資金調達・料金徴収、収益事業などを通じて得られた技術や知見を体系的な学問・研究ととらえ推進することや、高速道路利用価値の最大化を目指すことなどを目的に、今後の高速道路事業に期待を込め、幅広く研究を行うことを総称し、「高速道路学」と名付けました。 高速道路学は、その資産評価に基づき価値損失の最小化を実現可能とする高速道路評価学、代表的社会基盤である高速道路の最適な運用を行える社会基盤経営学、高速道路の保全においてこれまでの常識を覆すイノベーションを情報学の視点から起こす高速道路情報学により成り立っています。これらの分野において大学が有する高度な学問分野と、NEXCO西日本が培ってきた高速道路事業に対する技術・知見とを融合することにより、課題解決に向けた高度な技術開発を推進しています。 具体の研究としては、高速道路資産の高耐久化および長寿命化に関する研究、高速道路資産の補修・補強および点検手法等の高度化に関する研究、蓄積されたデータ等を活用した統計分析による形式知化(見える化)に関する研究、高速道路事業におけるリスク分析やライフサイクル分析等に関する研究が挙げられます。
高速道路学は高速道路評価学、社会基盤経営学、高速道路情報学で成り立っています。